ネコちゃんの診察
ネコちゃんの診察
診察では飼い主様との会話を大切にしたいと考えています。言葉を話せない動物の治療において、飼い主様から頂く情報だけが手がかりであることも少なくありません。些細な事でも構いませんので気になることは何でもお話し下さい。
また、わかりやすく丁寧な説明を心がけています。一つの病気であっても、その治療、対処が常に一つとは限りません。ご家族とそのコにとっての最良は何なのか、一緒に相談しながら考えていきましょう。
日常生活での小さな疑問、質問などもご相談頂けます。爪切り、耳掃除などの日常ケアのみでもお気軽にご来院下さい。
・爪切り
・部分での毛玉取り
・体重測定
・ご飯や歯みがきのご相談
など・・・お肌の悩みや体のケアの疑問はありませんか?ご相談のみでも可能です。
当院では、混合ワクチン、フィラリア予防、ノミ・ダニ予防、避妊・去勢の診察を受け付けています。
ネコちゃんの診察を円滑に進めるために、当院ではキャリーと共に洗濯ネットに入れての来院をおすすめしています。
洗濯ネットはネコちゃんより大きめサイズで網目があらく、口が大きく開くものの使用をお願いします。
ネットが難しい場合はタオルでネコちゃんの視界を遮断するのみでも可能です。
待ち時間に不安があるネコちゃんの場合、来院時に受付にてご相談下さい。
普段室内で過ごしているネコちゃんでも、飼い主さまが他のネコちゃんと、またはお客さまがおうちのネコちゃんと接触することや、ネコちゃんが外へ遊びに行った時に他のネコちゃんと接触することで病原体を受け入れてしまう可能性もあります。ワクチンも「100%病気にかからない!」というわけではありませんが、それでも特定の病気を予防してくれるワクチンを接種することで、接種していない場合に比べて、それらの病気を予防出来たり軽症に抑えてくれたりする免疫が得られます。
ワクチンで得た免疫は無限に続かず、時間をかけて少しずつ減っていきます。年に一回定期的に接種することで、ワクチンで得た免疫を体の中に居続けてもらうことが出来ます。
*ワクチンの接種回数*
当院では3種と5種の混合ワクチンが接種可能です。生活環境や体質で、接種が推奨される種類も異なりますので、接種をご希望の際はご相談ください。
また、ワクチンの接種によりアレルギー反応を起こすネコちゃんもいるため、午前中での接種をお勧めしております。
フィラリア症はワンちゃんだけの病気、というイメージが根強いですが、実はネコちゃんにも感染する病気の一つです。ワンちゃんと違いネコちゃんはフィラリアの本来の寄生対象ではないので、症状もはっきりと出なかったり、他の病気との見分けがつきにくかったりと診断が難しくなります。そのため、一見問題なさそうでも、もし感染して症状が進むと、喘息やアレルギー性気管支炎のような症状や、急性肺障害などの重篤な症状を引き起こし、命の危険もある病気なので、しっかり予防してあげましょう。
予防薬には、背中に垂らす滴下タイプがあります。フィラリアと一緒にノミダニも予防できるお薬もあるので、お気軽にご相談ください。
ネコちゃんはノミがつきやすい、と聞いたことがある方、そのお手入れで悩んでいる方もいると思います。おうちの中で過ごしているネコちゃんでも、外から知らないうちに入ってきたノミに狙われることも。ネコちゃんのノミ退治のキーワードは「早期発見」です。そのためには、日常ケアとしてボディチェックとブラッシングを取り入れることをおすすめしています。体を撫でながら異変がないか確認してあげたり、ブラッシングで見た目を美しく整えながら触れ合うことで、ネコちゃんへのストレスも比較的抑えられますね。
ネコちゃんの体に黒い小さな点が見つかることもありますが、ノミの排泄物の可能性があるので、ノミがいる確率も上がってしまいます。見つけた際は出来るだけ早く受診することをおすすめしています。また、ブラッシングはネコちゃんが自分で毛づくろいをしたときに、抜け毛を飲み込んで胃腸に負担をかけることも予防できます。
ネコちゃんのノミや体の負担は、飼い主さんで予防できるものもあるので、ノミダニ含めネコちゃんをいろんな問題から守ってあげましょう。予防薬には、背中に垂らす滴下タイプがあります。
避妊や去勢により、男の子のネコちゃんと女の子のネコちゃんにそれぞれ将来かかる可能性のある病気を予防できます。また、発情期に大声で鳴いたり、マーキングで匂いをつけたりなどの飼い主さまにとって少し困ってしまう行動も抑えられる可能性があります。
*予防できる病気*
男の子・・・精巣を摘出するため、精巣腫瘍などを予防することができます。去勢手術の影響で交尾や喧嘩の機会が減るため、猫白血病ウイルス感染症や、猫エイズウイルス感染症などに感染する危険性も抑えられます。
女の子・・・乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、子宮内膜炎、卵胞嚢腫などの病気を予防できます。ネコちゃんの乳腺腫瘍はほとんどが悪性と言われており、手術しても100%乳腺腫瘍が防がれるわけではありませんが、生後9ヵ月頃までに避妊手術をすることで、発生確率が大きく下がるとも言われています。
*予防できる行動*
発情期に相手を求めて大声で鳴くだけでなく、相手を探しに家から脱走した時に事故や喧嘩に巻き込まれてしまうことも少なくありません。避妊または去勢はそれらの行動を抑えるほかに、甘えたり興奮などにより食欲が落ちることやストレスがかかることの体への変化を抑えることが出来ます。
また、避妊や去勢は、ホルモンバランスが変わることにより、どんな子でも太りやすくなる確率が上がります。ご飯のカロリーや食事量の管理、運動などで管理することで、アフターケアが必要になります。
当院は体重管理面のご相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
※避妊・去勢手術は予約制です。事前に診察に来て頂くことで、体調チェックと手術日程の予約を相談させて頂きます。